プロセス依存症(行動嗜癖)プログラム
プロセス依存症(行動嗜癖)とは?
プロセス依存とは、特定の行為や過程に必要以上にのめり込んでしまう状態のことです。物質ではなく、ある行動から得られる刺激や安心感に依存してしまう症状を指します。
特定の「行為」に繰り返し没頭することで、脳の報酬系という回路が過剰に刺激され、自分ではコントロールが効かなくなってしまう状態です。「脳のブレーキが壊れた車」のようなもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
当院では主に以下のようなご相談に対応しています。
ギャンブル依存症
勝った時の興奮や、負けを取り戻そうとする気持ちが脳に強い刺激を与え、自分の意思では賭け事をやめられなくなる状態です。スリルを求めて掛け金が増え、借金などの深刻な問題に発展しても、ギャンブルが頭から離れなくなってしまいます。
買い物依存症
ストレスや心の穴を埋めるために、買い物を繰り返してしまう状態です。買う行為そのもので一時的に気分が高揚しますが、買った後には強い罪悪感や後悔に襲われます。買った物を隠したり、支払いのために借金をしたりするケースも少なくありません。
ゲーム依存症
ゲームの世界での達成感や仲間との交流が現実世界よりも優先され、日常生活に支障が出る状態です。昼夜逆転や成績の低下、ひきこもりなどに繋がりやすく、ゲームの時間を減らそうとしても、強い苦痛を感じてやめられなくなります。
摂食障害(過食や食べ吐きなど)
「食べてはいけない」という強いプレッシャーから、一度に大量に食べてしまい(過食)、その後、太ることへの恐怖から自分で吐いたり(嘔吐)、下剤を乱用したりする行為を繰り返す状態です。背景には自己肯定感の低さや、強いストレスが隠れていることが多くあります。
クレプトマニア(窃盗症)
物が欲しいからではなく、「盗みたい」という抑えられない衝動によって、万引きなどの窃盗を繰り返してしまう精神疾患です。盗む直前に緊張感が高まり、盗んだ直後に解放感や満足感を得るというサイクルが特徴で、行為そのものに依存しています。
「その行動が、日々の暮らしの中心になっていませんか?」
□ その行動(ギャンブルや買い物など)のために、嘘をついたり、お金の工面で悩んだりすることがある。
□ その行動が原因で、学業や仕事、大切な人との約束に影響が出たことがある。
□ その行動をしたことを隠したり、後で強い罪悪感や後悔にさいなまれたりすることがある。
□ その行動をしないと気分が落ち着かず、そわそわしたり、イライラしたりする。
□ 家族や友人との時間よりも、その行動を優先してしまうことが増えた。
□ その行動のために、生活費や貯金を切り崩してしまったことがある。
□ 何もしていない時でも、次はその行動をいつできるか、ということばかり考えてしまう。
□ 以前と同じくらいの行動量では満足できず、時間や金額がどんどん増えていると感じる。
もし、このような状況が続いているのなら、それはあなたの意志が弱いからではありません。
依存症は、脳の仕組みによって誰でも陥る可能性のある「病気」です。正しい知識と専門的なサポートがあれば、必ず回復への道は見つかります。一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
アパリクリニックのプロセス依存(行動嗜癖)プログラム
プロセス依存プログラム:専門スタッフによるワーク
依存症は対人関係障がいとも言われ、対人関係の中から発症し対人関係の中で回復すると言われています。このプログラムは、同じ生きづらさを抱えた仲間同士が学ぶことで、自らの問題点に気付きその対処法を身に付ける事を目的としたワークショップです。
ギャンブル、ゲーム、買い物、過食や食べ吐きなどの依存症がどのようなメカニズムで起こるのか? なぜ止めたいのに止められないのか? 何年も止めていたのになぜまた始めてしまうのか?
看護師、精神保健福祉士などの専門スタッフが進行役となり、依存症からの回復に役立つ知識やスキルを学ぶ時間です。依存のメカニズムを正しく理解し、具体的な対処法を身につけることを目指します。

プロセス依存プログラム:当事者ミーティング
依存症は対人関係障がいとも言われ、対人関係の中から発症し対人関係の中で回復すると言われています。このプログラムは、同じ生きづらさを抱えた仲間同士が自分のことを話したり、仲間の話を聞くことで、自らの問題点に気付きその対処法を身に付ける事を目的としたプログラムです。
ここでは「言いっぱなし・聞きっぱなし」をルールとし、人の話を評価したり、アドバイスしたりする必要はありません。安心して自分の気持ちを言葉にすることで心が整理され、仲間の話を聞くことで新たな気づきを得られます。

ご家族・パートナー・ご友人の方へ
ご本人のことで悩み、心配し、時には疲れ果ててしまっているご家族も少なくありません。ご家族だけで悩みを抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。
当クリニックでは、依存症のご本人を家族・パートナー・ご友人に持つ皆さまのためのプログラム「依存症家族会議」を毎月開催しています。
依存症家族教室
依存症当事者を家族・パートナー・友人に持つ皆さんのためのプログラム。依存症とはなにか、家族に何をしたらいいか、当事者の経験などのお話をお聞きいただけます。
【日時・場所】
毎月第3土曜日 13:30-15:10(100分 休憩含む)・アパリクリニック地下一階
依存症家族教室のページ
アパリクリニック依存症家族教室(2025年度)ご案内